今回は、コーヒーって何なの?木の実?豆?とったコーヒービギナーの皆さんに向けてざっくりとしたコーヒーのお話をしようと思います。
ですので、コーヒーの専門家の人たちからすると「ん?」と首を傾げるような説明もあるかもしれません。詳しい人は読むの禁止です。
まず初めに、コーヒーの話でいつも最初に話題に上るのが「コーヒー豆って何の豆なの?」と言う疑問です。
答えから言ってしまうと、我々が普段コーヒー豆と呼んでいるのはコーヒーノキという植物に実る種子のこと。
豆じゃありません。コーヒーノキとは、アカネ科コーヒーノキ属の植物の総称で、日本ではそのまま「コーヒーの木」と書くことも多いです。
英語での学術名はCoffea arabica L。
ちなみに、豆というのはマメ科に属する植物の種子のことです。枝豆やエンドウ豆、そら豆のように「莢(さや)」の中に複数の種子が入っている点が特徴です。
ここでコーヒー豆のなり方をみてみると、マメ科植物との違いがはっきりします。暑い季節になると、コーヒーノキにはさくらんぼのようなコーヒーチェリーと呼ばれる実が実ります。
このコーヒー豆はこのコーヒーチェリーの中に種子として含まれているため、莢というものがありません。
莢の無い種子なので、マメ科じゃないので豆ではない。というのが学術的なコーヒー豆の位置付けです。
ただし、コーヒー豆以外にも、カカオ豆のようマメ科ではないのに「豆」と呼ばれている植物はいくつかあります。
本来の種子としての目的以外に使用されることが多く、見た目もマメ科の種子に近いことから、「豆」と呼ばれるよになったと言われています。
コーヒーチェリーから採取したコーヒー豆は、そのままでは美味しく飲むことはおろか、コーヒーの香りも全くしない生の種子です。
そこから通常は洗浄と乾燥を経たものが「生豆(きまめ)」と呼ばれる緑色のコーヒー豆になります。
ちなみに、コーヒー豆を洗浄しない「ナチュラル」という製法もあります。エチオピアやブラジルに多い製法です。
ナチュラル製法だと、水や人手を使わないため、環境にもコスト的にも嬉しい反面、自然独特の匂いが残ったままの野生的な味になることが多いです。
乾燥した緑のコーヒー豆を焙煎すると、私たちがよく目にするカラメル色のコーヒー豆が出来上がるのです。コーヒー独特の香ばしい香りも、この焙煎の過程で生まれます。
後はコーヒー豆を挽いてエキスを抽出すると、皆さんがいつも飲んでいるコーヒーが出来上がるのです。
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